はじめに

はじめに #

近年アジャイルや内製化が叫ばれて久しいですが、それは弊社でも同じです。 しかし、アジャイル開発はこれまで行われてきたウォーターフォール開発と違って、 画一的な開発では立ち行かないもので、それ故にナレッジの明文化がなされていなかった分野でもあります。

しかし、それでは知見が特定の個人に集中してしまい、組織としてアジャイル開発をスケールすることが適いません。 アジャイル開発では経験が非常に大事です。 開発プロセスを実際に経験し、それを体に染み付かせ習慣化させることがとても大事です。 そもそも、特定の研修をうけてアジャイル開発ができるようになるかというとそういうものではありませんし、 本書を読んだところでアジャイル開発ができるようになるかというとそういうものでもありません。

しかし、アジャイル開発がどういうものかを知り、過去のアジャイル開発の経験を知り、その反省点を踏まえて経験を積めるようにすることは大きな意義があります。 本書を読んでプロジェクトの実践を行なうと、また更に課題や反省点、工夫した点が出てくると思います。 そうした内容を更に本書にフィードバックできれば、次にアジャイル開発をやりたい方は、巨人の肩に乗ってアジャイル開発プロジェクトに臨めるようになります。

つまり、本書自体もアジャイルの開発プロセスにならい、みんなで改善を繰り返しながらよりいいものにしていこうという取り組みです。 本書がこれからアジャイル開発をやってみようという方の一助になれば幸いです。 そして、本書から得られた学びを実践で活かし、そして反省点をフィードバックしてより良いものを作っていきましょう。

前述のようにアジャイル開発は画一的なものではありません。より良い開発は誰かによって規定されるものではなく、全員で作り上げましょう。

本書はgithubで一般に公開されていますので気軽に変更をpull requestしてみてください。 お待ちしています。


それでは早速アジャイルとはなにかについて概念から学んでいきましょう。

アジャイルとは